特定認証
特定認証ってなに?
先進安全自動車(ASV)の安全装置(ADAS)を正しく作動させるために行う校正作業を出来る資格のことです。
ASV = Advanced Safety Vehicle の略
advanced = 先進的な、進歩した
safety = 安全な
vehicle = 乗り物(陸上)、車両
ADAS = Advanced Driving Assistant System の略
advanced = 先進的な、進歩した
driving = 運転
assistant = 助手
system = 機構
読み方は【エーダス】。自動ブレーキ装置・急発進防止装置・アラウンドビューモニター等の運転支援システムの事。
ADASは車両のガラスやバンパー等に取り付けてあるカメラ・センサー・レーダーで作動させており、取り外した場合校正する義務が発生します。
つまり、特定認証を持っていないとバンパーやガラス・エンブレムやミラー関係も外すことが出来なくなってしまうということです。

特定認証に必要な人材/資格
① 行員数2名以上(少なくとも一名は下記条件を満たす者)
一級整備士
or
二輪一級整備士
二級整備士
自動車電機装置整備士
自動車車体整備士
※ 一級整備士は講習不要。その他の整備士は講習を受ける必要があります。
② 整備士保有割合が前整備士の 1/4 以上である事。
整備士とは?
1・2・3級整備士
自動車電機装置整備士
自動車車体整備士
特定認証に必要な敷地/場所

※ 天井の制限は問題なくエーミング作業が出来る事。
※ 場所が確保できない工場は、人材条件を満たした場合
他の工場 (場所) との共用を可能とする。
外注作業の場合
【 特定認証取得整備工場の場合 】
双方共に特定認証取得している時
① 全ての作業を外注先に依頼
・ 外注先が記録簿を記載。依頼した側は記録簿を書けない
※ 作業責任は全て外注先の責任となる。
② 一部の作業を外注先に依頼
・ 双方それぞれ記録簿を記載。
お客には依頼側(外注元)の記録簿を交付。
※ 作業責任は依頼側(外注元)の責任となる。
※ 指定整備を行う場合、全ての作業を外注する事は出来ない
③ 一部の作業を外注先に依頼(指定整備の場合)
・ 双方それぞれ記録簿を記載。
お客には依頼側(外注元)の記録簿を交付。
・ 依頼側(外注元)が故障診断後、整備を外注。
外注作業後、依頼側(外注元)が最終チェックを行う。
※ 作業責任は依頼側(外注元)の責任となる。
外注先のみ特定認証を持ってない時
① 一部の作業を外注先に依頼(指定整備の場合)
・ 外注契約書を結び、みなし行員とする必要がある。
・ 外注先の敷地を依頼側(外注元)の離れ作業場として届け出を提出する必要がある。
※ 作業責任は依頼側(外注元)の責任となる。
外注元が特定認証を持ってない時
① 全ての作業を外注。
・ 外注先が記録簿を記載。依頼した側は記録簿を書けない。
※ 作業責任は依頼側(外注元)の責任となる。
特定認証取得に必要な工具
① スキャンツール
② 水準器
③ ターゲット入手方法が確認出来る事
④ 技術情報が入手出来る事

① スキャンツール

・ 約5万円~20万円
・ エーミング調整可能なもの
・ コード読み取りしか出来ない物はNG
・ 大きさに指定はない
・ 持っているだけで良い
② 水準器

③ ターゲット入手方法が確認出来る事
・ 特定認証申請時は実物を持っていなくても良い
④ 技術情報が入手出来る事
・ FAINESに登録している等